生活習慣病
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生活習慣病とは、生活習慣が原因で発症する疾患のことです。遺伝や体質によるものもありますが、偏った食事、運動不足、喫煙、過度の飲酒、ストレスなど、好ましくない習慣や環境が積み重なると発症のリスクが高くなります。高血圧症、脂質異常症、糖尿病などがその代表です。自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに動脈硬化が進んでいき心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすことがありますので、早めの予防、治療をご提案します。食生活のちょっとした工夫(面倒なカロリー計算は必要ありません)や、かるい運動。普段の通勤。買い物など日常生活そのものでも有酸素運動はできます。毎日の心構えで内服薬の減薬や中止も十分可能です。
定期的に頸動脈エコーで検査するのをご案内します。
高血圧症
高血圧は無治療のまま放置しておくと、脳卒中、心筋梗塞、腎臓病を引き起こしやすく、平均寿命が短くなることが証明されております。血管拡張して降圧するカルシウム拮抗薬、腎保護作用がありゆっくりと降圧するアンジオテンシンII受容体拮抗薬、塩分過多で高い場合は利尿薬など、作用機序の異なる薬剤を併用したりします。生活習慣の改善で内服薬の減量や中止も可能な場合もありますが病院や健康診断で高い(白衣高血圧症といいます)方、自宅では高いのに病院では低い(仮面高血圧症といいます)方は遺伝的要因が高いと考えられます。
脂質異常症(高脂血症)
血管にコレステロールが沈着して動脈硬化が起こり、脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性があります。50歳以上の方、糖尿病などの基礎疾患がある方、喫煙歴のある方、血縁者に脳梗塞や心筋梗塞を起こした方がいる場合はリスクが高くなります。定期的に頸動脈エコーで検査するのをご案内します。
糖尿病
糖尿病は、食事で摂った糖をエネルギーに変えるときに必要なホルモンであるインスリンの異常から起こる病気です。インスリンの産生や分泌が不足したり、インスリンが十分に働かなくなると、血液の中にブドウ糖が溜まり糖尿病の状態となります。
糖尿病を放置しておくと、網膜症、腎症、神経障害などの合併症が起こります。食事療法や運動療法、薬物療法などをきちんと行い、血糖値をうまくコントロールして合併症を防ぐことが重要です。
明らかにカロリーオーバーで食べ過ぎている方は、まずは食生活を見直しましょう。間食、炭水化物の量、夕食の時間と量。朝、昼きちんと食べることによって、夕食の量を抑えられます。また晩酌する方は締めの炭水化物はやめましょう。毎日体重測定をしてグラフ化することでモチベーションがアップし、内服薬もやめられる可能性があります。
高尿酸血症(痛風)
痛風は血液中の尿酸が高くなり、それが関節に結晶となって溜まり、激しい関節痛を伴う病気です。
痛風による痛み発作は、鎮痛薬や湿布などで患部を冷やすことで一時的に改善しますが、一度結晶ができてしまうと尿酸値を6.0以下に安定させていないと、発作を繰り返してしまいます。痛風の原因はプリン体=ビール=魚卵=青魚などと教科書的には言われていますが、そこまで毎日偏ったプリン体ものを食べますか?要するに単なる暴飲暴食が原因なのです。とくにビールでなければ、大丈夫といった誤った捉え方をされている大酒飲みさんもいらしゃいます。アルコール度数が高ければ尿酸値は上昇します。また激しい運動も尿酸値の上昇を促すため、尿酸値を安定させておくためには内服薬の継続治療が必要です。尿酸値が下がりすぎても発作が起きます。食生活の見直しとともに内服治療もまずは必要です。